臨床試験シミュレーション

Pharsight® Trial Simulator™ — 「What-If」シナリオの検証

Trial Simulatorの使用に関するFDAの文書を読む

新薬を上市する過程の、特に臨床試験の段階では、開発の遅延によって数百万ドルもの支出の増加および収益の減少が発生するため、一日たりとも無駄にはできません。Pharsight Trial Simulatorは、リスクを最小化し、仮説を設定して開発中の医薬品およびこれから行われる試験に関する不確実性を定量化することにより、意思決定の指針となります。

 

Pharsight Trial Simulatorは、インタラクティブな薬物モデルの定義および検証、試験デザインの属性についての探索および伝達、グラフィカルサマリーおよび統計サマリーによる統計解析および感度解析の実行といった用途において、使いやすさと強力な特許技術(米国特許出願第7,043,415号)とのバランスがとれています。Trial Simulatorのモデルは、既存の科学知識を要約することにより、臨床開発チーム全体でアイディアを伝達および検証する手助けとなり、それに関連する効果的な試験を臨床試験の全ての段階に対して計画することができます。Pharsight Trial Simulatorは、さらなる医薬品開発のために研究開発費が投入され、被験者に対して試験治療が行われる前に、リスクを予測し、予想される結果の範囲をプレビューするための、手助けとなります。

多分野から構成される開発チームのメンバーは、Pharsight Trial Simulatorを用いることにより、仮説に対する一連のシミュレーションを行い、様々な試験、患者および薬物活性の状況を比較することができます。チームは、シミュレーションの入力パラメーターを様々に変化させることにより、既知の情報の変化、薬物および被験者に関する仮説および試験デザインにおける変動が試験結果に与える影響について、検証することができます。シミュレーションによって、以下のような問題が検討されます。

• 試験の成功確率はどれだけか?

• 特定の適応症に対してはどのような治療スケジュールが最適か?

• 投与全体に対して予測される応答範囲はどれだけか?

• 組み入れ/除外の基準に関する変更は、結果にどのような影響を与えるか?

• 応答はどの程度の頻度で測定するのが適切か?

• 服薬順守度の低下もしくは合併症は、どのように影響するか?

 

利益

• より有益な試験を構築することができます。

• 開発中の医薬品およびターゲットとなる母集団に関し、既知の事柄および未知の事柄を把握し、これらを明らかにすることができます。

• 試験において起こりうる結果の範囲を知ることができます。

• 試験デザインを様々な仮説にわたって比較し、試験に失敗する可能性を減らすことができます。

• シミュレーションを新たな情報で更新することができます。

• リスクを最小化し、意思決定を導くことができます。

 

 

Trial Simulatorの特徴

Pharsight Trial Simulatorの重要な特徴としては、以下のものが含まれます。

柔軟な試験デザイン

• 治療プロトコル、試験対象となる患者の基準および観測値を指定することができます。

• 共変量分布モデルによって、実際の対象母集団を定義することができます。

• 薬効もしくは時間に基づいて、服薬順守度およびドロップアウトを定義することができます。

• 投薬もしくは観測が実際に行われる時間のばらつきを、モデリングすることができます。

 

強力なモデリング

• 薬効を、投与量、疾病の経過、時間および被験者の特性の関数としてモデリングすることができます。

• 測定結果の誤差と同時に、生物学的変動および原因不明の変動を推定することができます。

• 構成要素によって主導される、特許取得済みのグラフィカルインターフェースを用いて、迅速で直感的なモデリングを行うことができます。

• あらかじめ設定されているモデル構成要素についての幅広いライブラリを用いるか、もしくは自分でFORTRANのコードを書くことができます。

• Visual Basicもしくはその他のスクリプトを通じて、シミュレーションを自動化することができます。

• モデルを、編集可能なテキストファイルもしくはXMLとして保存することができます。

• 「include sets」を用いて、モデルのセグメントを交換および検証することができます。

• Compaq Digital FortranもしくはIntel Visual Fortranを通じて、シミュレーションのモデルを編集することができます。

 

統合された解析ツールおよびデータエクスポート

• データを、SAS、S-PLUS®、NONMEM®、WinNonlin®といったソフトウェアへエクスポートすることができます。

• S-PLUS Professional for Trial Simulatorの特別版が含まれています。

• 記述統計学、分散分析、生存率解析およびカスタムのS-PLUS解析が、全反復回に対して試験を反復するごとにメタ解析として実行されます。

• S-PLUSを通じて結果をプロットすることができます。

• Microsoft Accessデータベースとして、もしくはパフォーマンスを強化したバイナリ形式で、シミュレーション出力を保存することができます。

 

Trial Simulatorから得られる利益

Pharsight® Trial Simulatorで医薬品および試験デザインを調査することにより、チームは以下のような利益を得ることができます。

より有益な試験を構築することができます

薬物および被験者について予想される特性に対して、試験デザインを検証することにより、試験の成功確率を予測することができます。

開発中の医薬品およびターゲットとなる母集団に関し、既知の事柄および未知の事柄を把握し、これらを明らかにすることができます

Trial Simulatorのモデルは、被験者、薬物および疾病の特性から被験者の応答を予測することができます。モデリングチームおよびPharsight社のコンサルタントは、WinNonlin®および同様のモデルフィッティングツールを用い、内部試験、文献データおよび公共のデータベースといった実データに基づいて薬物モデルを構築することができます。モデル内の確率分布には、試行間変動、被験者間変動、被験者内変動、測定誤差およびその他の原因不明の変動だけでなく、予測される結果における信頼区間も含め、モデルの重要な特性においてばらつきおよび不確実性を持たせることができます。

試験において起こりうる結果の範囲を知ることができます

Trial Simulatorの各シナリオについてMonte-Carloシミュレーションを繰り返すことにより、最も得られる可能性の高い結果の分布が生成されるため、最も可能性の高い被験者および試験結果だけでなく、それらの結果の信頼限界をも知ることができます。

試験デザインを様々な仮説にわたって比較し、試験に失敗する可能性を低減させることができます

モデリングチームは、Trial Simulatorのシミュレーションシナリオおよび反復ごとのばらつきを用いて、異なる複数の試験デザインおよびモデルの設定に基づき、結果のシミュレーションを行うことができます。異なる投与スキームもしくは採取スキーム、試験サイズもしくは解析同士の間で、比較を行うことができます。薬物の効能、被験者の募集もしくは疾病重症度における様々な可能性に対して、試験デザインを検証することができます

シミュレーションを新たな情報で更新することができます

薬物モデルを編集するか、もしくは代わりのモデルセグメントに交換することにより、新たなデータを容易に組み込むことができます。

リスクを最小化し、意思決定を導くことができます

Trial Simulatorのモデルにおいて知識が蓄積されるにしたがって、結果の不確実性が減少します。試験が成功する可能性の程度を知ることができ、被験者、疾病および薬物について起こりうる様々な状況をシミュレーションすることにより、不測の事態の発生を防ぐことができます。

 

Pharsight® Trial Simulator™の使用方法

Pharsight Trial Simulatorによって、医薬品開発チームは、一連の仮説シナリオとして提案された臨床試験を検証することが可能になります。こうした過程はComputer-Assisted Trial Design(CATD)と呼ばれ、臨床試験について一連のMonte Carloシミュレーションを実行することから構成されており、これにより、起こりうる試験結果の分布が概算されます。シミュレーションは、被験者の特性およびその他の影響に基づいて単一の被験者における薬物の体内動態および薬効の時間経過が記述された、確率論的モデルに基づいて実行されます。モデルには、既知のばらつきソースが含まれ、未知のばらつきに関する仮説が形式化されます。開発チームは、重要なモデルおよび試験デザインパラメーターに対する値の範囲全体についてシミュレーションを繰り返すことにより、特定のデザイン要素およびばらつきのソース、もしくは試験結果および検出力における不確実性について、影響力を検証することができます。Trial Simulatorは、CATDの全過程を単一のユーザーが実行するか、もしくは開発チームのメンバー間で分割して行えるように設計されており、各メンバーの専門知識を活かすことができます。

臨床開発チームは、診療試験過程に着手する前に、CATDを適用してコンピュータ化された仮想臨床試験を実行することにより、試験に失敗するリスクの特性を明らかにして、これを最小化することができます。複数の仮説を迅速に検証して個々の試験のデザインを最適化することができるため、過程の予測可能性が向上し、また、各試験において確定的結果が得られて臨床プログラムが成功へと導かれる可能性が向上します。

 

Pharsight® Trial Simulator™の要件

Pharsight Trial Simulatorの実行において最低限必要なシステム要件、推奨されるシステム要件、ソフトウェア要件を、以下に記します。

最低限のシステム構成

• Pentium® 266MHz

• RAM、64MB

• Service Pack 6以上の備わったMicrosoft® Windows® NT 4.0、Service Pack 2以上の備わったWindows® 2000、もしくはService Pack 3以上の備わったWindows® NT J 4.0

• S-PLUS®、FORTRANおよびTrial Simulatorのための275MBに加え、一時シミュレーションファイルのための75MB以上のディスク空き容量

推奨されるシステム構成

• Pentium® 800MHz以上

• RAM、512MB以上

• Microsoft® Windows® XP, Microsoft® Windows® Vista, Microsoft® Windows® 7  32bit  (Windows 7 64bitには対応しておりません)

• S-PLUS、FORTRANおよびTrial Simulatorのための275MBに加え、一時シミュレーションファイルのための75MB以上のディスク空き容量

Trial Simulatorは、シミュレーション結果をバイナリファイル形式もしくはMicrosoft® Jetデータベース形式で保存します。後者の場合、Trial SimulatorはMicrosoft® Jetエンジンを用いることにより、データ上でクエリーを実行します。Jetデータベースには、Microsoft® Accessのデータベースと同一の形式が用いられます。Accessデータベースには、保管された各投与量もしくは観測値につき、約0.3KBが必要です。これには、クエリーの実行および中間結果の保存のために必要な一時容量が含まれます。シミュレーション結果をバイナリファイルに保存する場合には、必要なディスク空き容量が大幅に少なくなります。

ソフトウェア要件

Trial Simulatorは一連のソフトウェアアプリケーションと連動して、試験のシミュレーション、結果の解析および保存を行います。Trial Simulatorは、サードパーティーツールによってこの一連のソフトウェアアプリケーション全体でファイルを共有し、ユーザーに対して資料を提示します。Trial Simulatorに含まれる重要なアプリケーションおよびWorld Wide Webを通じた無償ダウンロードに使用可能な支援ツールの詳細については、ここをクリックしてください。

 

 

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