D360

前臨床におけるD360

データアクセス、解析および連携

薬力学(PD)、薬物動態(PK)および安全性試験といった前臨床データへのアクセスは、以下の2つの因子によって制限されています。

  • データが様々なシステムに保管されていることが多いです。
  • 科学データの取得・保管用アプリケーションに存在するデータクエリー機構が、基本的かつ固定されたもののみです。

安全性データソースおよびPK/PKデータソースの両方にD360が実装されることにより、試験データの横断的解析を通じた標準的試験報告書から、安全性およびPK/PDを併せて検討可能なより全体的なデータビューの生成まで、様々なワークフローがサポートされます。

試験データへの着手

前臨床試験から得られたデータへアクセスすることは、薬理学者、毒物学者および病理学者にとっては標準的な情報科学ワークフローです。前臨床データの取得用に採用されているアプリケーションでは、データアクセスが1回につき1つの試験に制限されていることが多く、また、得られるデータはさらなる解析には適さない形式です。

D360では、ユーザーは、単一試験のデータビューもしくは横断的な試験データビューをほんの数分でセットアップできます。こうしたデータビューには、以下の機能が備わっています。

  • 様々なデータ視覚化結果を組み込むことにより、データをより迅速に要約できます。
  • Provantis、Pristima、TDS/PDSもしくはWatsonといった、D360に内在する複数のデータシステム内にソースデータが保存されている場合でも、D360内にデータビューを作成できます。

D360では、個々の動物から試験間比較までの様々なレベルで前臨床データを調査できるため、個々の専門家から現場管理者および研究管理者までの幅広いユーザーの利用がサポートされます。いずれの試験データビューもほんの数秒でチームに実装できるため、データビューは1クリック操作として使用できるようになります。

D360のダッシュボードウィジェットでは、1クリックで試験(およびその他)のデータセットへアクセスできます。このページのFeatures Tourに示されている一例では、コントロール試験群をユーザー指定の有害反応と一緒に示した試験群データセットが、ウィジェットによって生成されます。データは自動的にカラーコーディングされたスプレッドシートビューに表示され、様々な試験群内での有害反応の有病率を示すグラフや、読み出された試験の分布を示すグラフが、作成されます。こうしたデータビューは、特定の転帰の有病率を試験内および複数の試験に渡って理解する際の、手助けとなります。

幅広い前臨床ワークフローに対するサポート

D360は、試験全体、試験群、個々の動物およびその他様々なレベルから、前臨床データに対する様々な視点を提供します。前臨床試験内で得られる定量的知見および定性的知見に対する理解は、現行の主要なワークフローから成立します。D360では、試験レベル、試験群レベル、動物レベルもしくは個々の結果もしくは知見のレベルで試験データを表示でき、ユーザーは、いずれのレベルであっても適切なデータを探索できます。さらに重要なことに、D360は、これらのレベルで横断的な試験データセットを生成できるため、マネジャーから研究者までのユーザー集団における非常に多様なワークフローをサポートしています。

  • 横断的な試験データ解析: 複数の試験から得られたデータを検索および解析することにより、様々な治療方法の効果を比較し、コントロール群の基準値に起こり得る変動を理解し、測定されたパラメーター間での相関を探索できます。
  • 試験に対する運用上の理解: D360は、科学的興味のある構成要素および構成要素間の関連性に関してデータを記述することにより、ユーザーにとって興味のある観点からデータビューを構築できるようにします。
D360におけるデータの視覚化および解析

スプレッドシートおよびデータのフォームビュー

化学的/生物学的な詳細情報の含まれているD360のスプレッドシートは、機能の幅広さという観点で、Excel®のユーザーにとって馴染み深いでしょう。これに加え、D360には、データの要約、ソート、フィルタリングおよびグラフ化作業において不確定な数値データ(生物学的結果の中にしばしば見られます)を扱えるという利点もあります。要約されたデータ値を掘り下げることにより、個別に判定された結果や、試験内の個々の動物から得られたデータといった関連情報が、表示されます。D360のデータ表現は全て連結されているため、1つのデータ表現での選択がその他のデータビューでも選択され、自動的に誘導されます。

フォームデータビューワーは、特定の作業を行う研究者に好まれる場合が多く、表およびサブフォームを用いることにより、複数のレベルのデータセットが組み込まれた情報量の多いデータ表現を行えます。フォームの新規構築は、PowerPoint®のスライド作成作業に似ており、いずれのユーザーでも容易に実施できます。フォームは、その他全てのD360データビューワーと同様に、その他全てのデータセットビューワーと相互作用します。

データの視覚化:グラフおよび図

D360は、散布図、ヒストグラム、グリッドビューおよび相関を理解するためのデータ相関行列といった、充実したラインナップの標準データ視覚化機能を提供します。相関効果に対する理解は、測定結果および臨床的観測値を関数方程式で結合する機能や、データの割り付けによって得られます。また、D360は、化学構造の視覚化および解析に対する強力なサポートを提供しています(詳細については、創薬のページを参照してください)。

関連する効果の判定 – データ統計量

前臨床データ解析の本質は、統計学的に有意な結果および相関であるかを判定することです。D360は、データを統計的に要約し、特性値もしくは期待値からの偏差を判定するための、組み込みツールを提供します。D360の関数方程式カラムを用いることにより、平均値、標準偏差および信頼区間からの偏差を判定するデータ統計量を開発し、許容範囲から外れていると思われるデータを強調することができます。統計学のエキスパートを支援するために、D360は、Excel用のSASおよびJMPといった一般的に用いられる高度な統計ツールと一体化することにより、データアクセスおよびデータ視覚化の容易さというD360の特性を、慣れ親しんだユーザーインターフェイスと組み合わせます。

 

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