Pharsight Consulting Service

Pharsightは、全ての相に渡り、HIVおよびHCVのプロジェクトを過去10年以上で25件以上実施し、試験デザイン、投与量選択および開発戦略における臨床的問題に対応してきました。我々の近年の経験は、プロテアーゼ阻害剤であるNNRTI、NRTIを含む多くの作用機序および2つの新規の作用機序に及んでいます。さらに、これまでにPharsightは、10件以上の業界会議で指導的役割を担い、論文審査のある専門誌で論文を発表しており、その他にも出版物および共同研究が進行中です。

 

抗ウイルス剤におけるモデリングおよびシミュレーションのアプローチ

我々は、抗ウイルス剤におけるモデリングおよびシミュレーションのアプローチでは、他の治療領域の場合と同様に、(PK、PD、ウイルス力学、試験結果、服薬順守といった)関連するサブモデルを統合し、主要なパラメーターを試験データから推定し、試験デザインの候補をシミュレーションします。主要なパラメーターからは、患者が所定の投与計画を順守した度合いである服薬順守度、コンパートメントの薬物動態、ウイルス阻害(in-vivo IC50)、ウイルスおよび免疫細胞の特性や、ドロップアウト率といった試験の特性が含まれます。疾病モデルは複雑になる場合もありますが、一般的には、最小限の非感染細胞、活動性感染細胞、潜伏感染細胞および複数のウイルス株の情報が含まれます。Pharsightでは微分方程式により、ウイルスと細胞の経時相互作用を、耐性発現を含めて記述することが可能です。

HIVもしくはHCVに関与するプロジェクトの提出書類には、例えば以下のものが含まれます。

  • 投与、治療群のサイズおよび患者の参加基準によって主要な不確実性を最小化し、エンドポイントの基準が満たされる確率を最大化する、次の試験もしくは一連の試験のデザイン
  • 継続/中止の勧告
  • 早期の相および前臨床研究における、in vitroデータ、動物データおよび健常ボランティアデータからの患者データの推定および不確実性の把握
  • 1日2回の投与に比べて薬物動態プロファイルが望ましくない代わりに服薬順守度が向上する1日1回の投与計画での正味の効果を調べるといった、より後期の相における標的母集団、投与計画および剤形についての微細な選択

 

サンプルプロジェクト:薬物-疾病モデリング、財務モデリングおよび意思決定モデリングの統合による試験デザインの最適化

新規のHIV治療薬の3回投与が、標準的な背景治療計画を用いて検証されました。新たなPK相互作用試験からは、新規の薬物の投与量が最大の時に背景薬物濃度が予想以上に減少することが、示されました。お客様は、多投与治療群の治療を中止すべきかという緊急の問題に直面しました。

多投与治療群をスキップすれば、時間および費用を削減できたでしょう。チームは、追加の盲検化および試験による40万ドルのコストおよび上市の時期が3ヵ月遅れることによる800万ドルの損失を回避することに注目しました。しかし解析からは、多投与治療群をスキップすると開発成功シナリオで予測される3億ドルの利益を失う危険性があることが、示されました。選択肢を重み付けする単純な意思決定ツリーを用いて感度解析を行ったところ、計画された3つの治療群の成功確率が極端かつ信じ難い組み合わせの場合にのみ多投与治療群の中止を指示するべきであることが、明らかになりました。

このプロジェクトにより、多投与治療群の治療を継続するという意思決定が確定され、プロジェクトチームの意思決定および連帯に対する信用性が得られ、非常に多くの試験リソースが削減でき、薬物-疾病モデリング、財務モデリングおよび意思決定モデリングのアプローチを統合する重要性が実証されました。

 

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。